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クレジットカードの危険性と管理

安易な暗証番号がカード被害を大きくする

近年他人のクレジットカードを悪用した詐欺事件が横行しています。1999年に起こったカード犯罪は5991件にもおよび、ここ数年、個人情報の流出なども含め、深刻な社会問題ともなっています。

クレジットカードは、サインあるいは暗証番号で買い物やキャッシング(借金)ができ、多くの人が財布代わりに利用しています。盗んで利用するものにとっては簡単に現金化することのできる便利な代物です。本人であることを確認するために、使用時にサインすることになっていますが、筆跡などを丹念に見ているような店は少ないように思います。というか海外ではかなりじっくり筆跡を見られることが多いですが、日本ではほとんどそのようなことはないです。

機械端末の操作によるキャッシングの際には、暗証番号が必要ですが、それにしても他人に知られてしまうケースが無いとは言い切れません。


僕はクレジットカードは海外旅行のときぐらいしか使わないのであまり持ち歩きません。財布に入れていると落としたりスリにあう心配があるからです。

それが盗まれたことに気が付いたのは、明細書が送られてきた時です。何も買った覚えがないのに、30万円近い貴金属を買ったことになっていて、更に20万円もキャッシングされていたんです。まさかと思ってカードを保管していた引き出しを開けるとやはり無くなっていたんです。すぐにカード会社に連絡しました。

クレジットカード

盗難などで不正に使われた時は保険がきくと聞いていましたので何とかなるだろうと思っていました。でも、話し合いを重ねるうちに「暗証番号を誕生日にしていたため、簡単にキャッシングされてしまったのでは」と言われ、不正使用の半分はこちらの負担をいう事になったのです。

カードと同じ引出しに入れておいた健康保険証も無くなっていたので、そこから私の誕生日がわかったのでしょう。

まさか盗まれたり、不正に使われたりするなんで考えてもみませんでしたから、覚えやすい誕生日を暗証番号にしていたのです。でも、それで保険がきかなくなることがあるなんて知りませんでした、ここは観念して半額支払わなければならないのでしょうか?


番号を覚えるのが面倒臭いということで、自分の誕生日をあんしょうばんごうにしてしまう人は結構いるようです。カード所有者の30%が自分の誕生日や電話番号にしているという統計もあります。


ところが、誕生日や電話番号のようにあまりにわかりやすい暗証番号にしていたり、暗証番号を推測できるものをカードと一緒に保管していた場合、「自己管理能力に問題あり」とみなされて、保険が適用されないことがあるのです。


暗証番号は面倒でもたしょうの工夫はするべきでしょう。


とはいえ、いざ使おうとしたときに、暗証番号がまったく思い出せないというのも困ります。何処かに控えておくことが必要ですが、まさか手帳に「××カード暗証番号○○○○」と書いておくわけにもいきません。手帳など他人のめにふれるかのうせいがあるものに書くときは、じぶんで書き方の一定ルールを決めておくと便利です。
たとえば、手帳のアドレス欄に、「○○銀行」「○○信販」などと利用しているカードの会社名を記します。そして、もしもの時のために、電話番号は正しいものを書いて、ファックス番号の下4ケタを暗証番号にしておくなど、自分なりの工夫をすれば、誰かに見られたとしても、そう簡単にわかってしまう事はありません。
さらに言えば、「銀行」や「信販」などの文字さえ不要です。自分で忘れない程度の暗号にしてもいいでしょう。
これからは、クレジットカードに限らず、情報がどんどんデジタル化されていきます。そうなると、暗証番号を用いた本人証明の機会も増えていきます。暗証番号をきちんと管理することが、ますます重要になってきそうです。


先に挙げたケースでは、カードが盗み出されたものですが、カード自体がもちだされていなくても、悪用されることがあります。
カードの裏面には、磁気ストライプという幅5ミリほどの黒いラインがあります。ここには72ケタの数字と、アルファベットを組み合わせて、所有者の氏名、カードナンバー、有効期限が記録されています。
ところが、この情報は「スキマー」というチューインガムほどの機械で、簡単に読み取ることが出来るのです。
これならカードを盗む必要などありません。少しのあいだ拝借できればいいわけです。空き巣に入り、スキマーで読み取り、元の場所に戻しておく。あるいは、よくある手口だと、飲み屋などでフックに吊るした上着から財布を抜き取り、カードのデータを読み取ったのち、ポケットに戻す。こうしたことが知らぬ間に行われていることがあります。
あとで、読み取った磁気情報を別のカードにコピーすれば偽造カードの出来上がりです。これを使って買い物をし、それを現金に換える。こうしたカード詐欺が急増しています。


カードの磁気データを盗まれた本人の手元には、カードがちゃんと残っているわけですから、盗難届もカード決済の停止届も出されることはありません。使用明細が郵送されて、初めて被害に気が付くという訳です。


1998年2月に、香港マフィアの詐欺グループが逮捕されるという事件がありました。彼らは、約7000人のクレジットカード情報をパソコンに記録していました。こうした情報は、空き巣やひったくりで集めたものです。


最近はクレジットカード以外にも銀行のキャッシュカード、デパートの顧客カードなど、キャッシングや買い物に利用できるカードが増えています。それらは、利用者にとって便利であると同時に、窃盗犯にとっても便利なものです。誰でもサイン一つで、あるいはカードを差し出すだけで買い物が出来てしまうのですから。


この種のカードを数多く所有する人も増えていますが、カードの枚数が多いほど財産が危険にさらされる可能性も高まるという事です。
「あなたは何枚のカードを持っていますか?そして、それらをどのくらい使っていますか?」と尋ねられて、即答できる人は少ないかもしれません。一枚くらいなくしても気が付かないようだと困りものです。カードの管理に振り回されたくなかったら、必要以上にカードを増やさないことです。


きちんと管理できるだけの数にカードを限定したら、それらの所在をいつも確かめる習慣をつけておくのがいいでしょう。しょっちゅう財布やカードホルダーを覗いてみる必要はありませんが、使おうとしたら、無くなっているのに気が付いたというのでは遅すぎます。
財布の現金を毎晩確かめるという人なら、その時にクレジットカードも確かめる。サラリーマンなら財布に入れた領収証を精算するついでに、といったぐあいに、生活の中でクレジットカードの所在を確認するタイミングを決めておくのも一つの手です。


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