車上狙いを防ぐ方法って?
どんな場合にクルマが盗まれるのかというと、まずいちばん多いのが、意外にも、カギをかけていないというパターンです。盗難にあう車両のうち5割は、キーの付けっぱなしによるものなのです。
ほんの2~3分の用事をすませるためにクルマを離れた、その瞬間が狙われるわけです。鍵の開いてる車を狙うのですから犯人にとってもかなり好都合です。
短時間でもクルマを離れるときには、キーを抜き、ドアロックする習慣を身につけている人がほとんどでしょうが、そうでない人は、ぜひともロックの習慣をつけるべきです。こんな簡単なことで、相当数の自動車盗の被害が未然に防げるのですから。
また、クルマの窓を数センチ開けて、駐車場に停めておく人がいます。換気を考えて、また夏場はクルマの中が暑くなるのをすこしでも緩和しようというわけですが、この数センチの隙間が命取りになります。「差し金」といわれる針金状の工具をその隙間から入れて、ドアロックを開錠してしまうのです。
カギをかけ窓をぴったり閉じておいても、盗まれることはもちろんあります。クルマのカギ破りの専門家が犯行グループにいれば、ロックしたはずのドアも簡単に開いてしまいます。
ドアが開いたら、あらかじめ用意した複製のキーを使うか、配線を直結するかして、エンジンキーがなくてもクルマを動かすことができます。自動車盗難を防ぐには、備え付けのキーロックだけでは不充分でしょう。やはり防犯グッズが必要です。
クルマの防犯グッズは、カギ屋やホームセンター、クルマのパーツ店で手に入ります。
よく売れているのは、振動をセンサーがキャッチして、大音量の警報が鳴るタイプです。たしかに車上狙いや自動車盗には強力な防犯効果を発揮しますが、センサーが敏感すぎて、ほかのクルマが側を通った振動で反応してしまう場合もあります。
最新型の防犯システムは、ドアロックとエンジンにセンサーを組み込んだものです。ドアがこじ開けられた場合、クルマの所有者の携帯電話に異常を知らせる通知が配信されます。と同時にエンジンが自動的にロックされ、警報が鳴るというしくみです。
かなり頼もしい防犯グッズですが、価格は20万円前後と高価です。クルマを盗まれる被害に比べれば、たいした出費ではありませんが、お手頃といえる値段ではありません。
お金はなるべくかけたくない、面倒な機械は入れたくない、しかし確実なものを、という人には、「ペダルロック」がおすすめです。価格は1万2000円程度で、上下のバーでハンドルとペダルを押さえてロックする簡単な構造です。自動車盗難の多い欧米で広く使われています。
たとえ、ドアロックを外されエンジンを入れられても、ハンドルとペダルが動かせないので運転することができません。ペダルロックは、外から見てひと目で備え付けられているのがわかるので、それだけで防犯効果を発揮します。
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